世界で一番大好きです。

「金髪の男の子がね、慌てた様子で里菜ちゃんをお姫様抱っこしてて」


「っ...!?」



如月君が、戻ってきたの...?


それに慌ててたっ...?


それにそれに! お、お姫様抱っこって...///



「良い友達をもったねぇ」



嬉しそうにそう言ってくれる叔母さんに、私はゆっくり深く頷いた。


でも私、もうお友達のままじゃ嫌なの。


私、如月君の"特別"になりたい。


わがまま...かな...。


って、あっ...!


早く如月君に会いに行かないと!


そう思って起き上がろうとするが、頭がフラっとして気持ちが悪い。


うっ...気持ち悪い...頭痛い...。


叔母さんが部屋を出ていった後、私は如月君から受け取ったノートを開いた。


これだけは、今日見たかった...。


わっ、綺麗な字...。
< 36 / 92 >

この作品をシェア

pagetop