世界で一番大好きです。
「とりあえず友達な」
「?」
言葉の意味がよく分からず、私は首を傾げた。
「俺と、お前、と、も、だ、ち」
分かりやすくゆっくりと口を動かす如月君。
私は面白くてフワッと微笑む。
『私、聴覚には異常ないから、普通に喋って大丈夫だよ。ありがとう。私も如月君と、お友達になりたいです。』
ノートにそう書いて見せると、如月君はノートではなく、私の顔を見て驚くように目を見開いていた。
「お前、笑うとなんか、あれだな...」
「?」
「なんでもねーよ」
友達になれて嬉しい。
けどね、私にはわかるの。
君もすぐに私から離れていく。
みんな、私と居るのが面倒くさくなっちゃうの。