世界で一番大好きです。

「ふふっ...」



少しだけ、笑ってしまった。


驚きすぎだよ...。


でも私も驚いてる。


だって、何年も出なかった声が、出たんだよ?


凄く嬉しい。


しかし、声は再び出なくなる。



「っ...」



あ、あれぇ...?


出ないっ...?



「今...お前...」



その声はとても小さい。


如月君まで声が出なくなってどうするの? ふふっ...。



「ケホッ...んっ...あ、また出た!」


「あぁっ! 分かったから無駄口聞くな! また出なくなるぞ!」



私はふふっと微笑みながらも口元に手を押さえて頷く。
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