世界で一番大好きです。
だったら私は、真剣に如月君の話しに耳を傾けよう。
「だ、大丈夫。お話し、聞かせて」
私がそう言ったのを確認すると、如月君は意を決したように口を開いた。
「お...お前の親...本当なら死なずに済んでた...」
「え...」
衝撃...だった。
頭が真っ白とか、そんな言葉、生ぬるいくらいに。
私は、何も考えられなかった。
「俺...俺っ...助けなかったんだっ...。あの時...大型のトラックが...信号無視して、猛スピードでこっちに来てた。でも...その2人気づいてなくて、そのまま信号...渡って...」
「そ、それは、知ってるよ...でも如月君のせいじゃっ...」
「違う俺のせいだ! 2人が死んだのはっ...俺のせいなんだ」
あぁ...今の如月君には、何を言っても無駄だ...。
「俺が2人の1番近くにいた...腕を引けば助けられたっ...まだ絶対に間に合ってたはずだったっ...でも、助けなかった」
もういや...聞きたくない...
やめて...