世界で一番大好きです。
「はっ...?」
「私とっ...居る時、ずっと...如月君はっ...辛かった...?」
「違うっ! 違うっ...楽しかったんだ...ダメなのに、分かってるのに、里菜といると、そういう過去のこと、全部全部忘れてっ...ごめん」
涙が何度も頬を伝ってこぼれる。
何度拭ってもまた、零れてくる。溢れてくる。
愛しさと一緒に―――
「あの日、転校してきた日、すぐに伝えるつもりだった...。ごめんって、言おうとしてた。でもお前、声...出なくなってて、それが俺のせいだってすぐに分かった...。だからせめて、楽しませようとして、一緒に居た。...こんなつもりじゃ、なかったっ...」
こんな、つもり...?
「今日は、お前を解放しに、来たんだ...。これ以上一緒に居たくない」
ズキンッ...ズキンッ...
「一緒にいたら、ダメだっ...。お前に、甘えそうでっ...怖い」
待って...如月君...
「伝えようか迷ったけど...」
私が望んだことだ...。
何を伝えたかったのか、私が聞き出した。
その結果がこれだ。