世界で一番大好きです。
「えっ? あ、要らないよっ! たまたまチケットあっただけだし」
『ありがとう』
その代わりたくさん楽しもうっ!
そう思って扉を開くと、そこにはたくさんのワンちゃん達がいた。
こ、ここって犬カフェだったんだ!
か、可愛いぃっ!!
私は早速小犬を抱いて癒されていた。
「あ、柊もう来てたんやな」
渋谷君の目の先には整った顔の男子がいる。
知り合い、かな...?
もう来てたってことは、約束してたの?
「皆遅すぎ。何分待ったと思ってんの」
「どうせ5分ちょいやろ」
「んーにゃ、2分」
お、大人っぽい見た目なのに性格小学生っ...!
あ、くるみちゃんが言ってた友達って、この人の事かな?
じゃあ私も挨拶した方がいいよね。