世界で一番大好きです。

私は彼のそばに寄ってノートを開く。



『初めましてこんにちは! 私、花園里菜と申します。』


「花園さんね? おkー。俺、桐谷純(キリタニ ジュン)。花園さんのことは、くるみからよく聞いてる。よろしくね」



笑顔を向けてくれる彼...桐谷さんに、私は愛想笑いしかできなかった。



「ねぇ里菜。ちょっとトイレついてきて」


『うん』



私は2人にぺこりと頭を下げてからくるみちゃんに付いて行く。


トイレに来ると、くるみちゃんは両手を合わせて謝ってきた。



「ごめんっ!勝手に純呼んじゃって」



私は急いで首を横に振る。


新しいお友達ができるのは嬉しいし。



「それと、ね...私、渋谷のこと好きみたいなの」


「!!」



それは良い事だっ!



『じゃあ私、応援するねっ!』


「ありがとう...。だからね、里菜にも新しい恋してほしいなって...」


「っ...」
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