世界で一番大好きです。
「はぁっ...はぁっ...」
数分間走り続けて、私の体力はもう限界だ。
両膝に手を着いて呼吸を整える。
どこにっ...いるのっ...?
もう、間違えないから。
昨日のように、何も言えなくなったりしない。
だってもう、私の答えは決まっているから。
神様...お願いです。
如月君に、逢わせてっ...。
もうあんな顔させないから、お願いしますっ...。
私の声は、神様に届いたのだろうか。
「きっ...如月、君っ...」
会えた...本当に...。
そこにはなんの感情も無いような顔をした如月君がいた。
如月君...私、如月君がどんな罪を犯そうとも、今の如月君が...
大大大好きだよ。
世界で一番、好き。
また、あの笑顔を見せて...私にだけ向けて欲しい。