世界で一番大好きです。
「如月君っ、おはよ♡」
如月君の前にやってきたのは、同じクラスの水瀬来未(ミナセ クルミ)ちゃん。
比較的勉強もできて運動神経も良い。
そして何より...とっても可愛いの。
常に男子と話していて、女子からは嫌われているという噂もあるけど、どうなんだろ?
「えーっと、誰だっけ...海野?」
「違うよぉ、てか海野て誰?」
そう言ってククッと喉を鳴らして笑う水瀬さん。
可愛い...。
あ、私...ここにいない方がいいかな...2人でお話したいよねっ...?
私は席を立ってトイレに行くことにした。
モヤッ...
ん?
モヤッて何?
なんか、胸がザワザワするっ...。
水瀬さん...絶対如月君のこと好きだよね...。
私は気づいたら教室へと走っていた。
嫌だっ...如月君が他の人のものになるなんてっ...絶対にいやっ...!
教室の前まで来て一旦止まる。