世界で一番大好きです。

「っ...」



気づけば里菜は、俺の胸にすっぽりと埋まっていた。


俺にギュッと力を込めて抱き着いてきて、訳が分からなくなる。


は?/// な、何してんだっ...!///


俺はカッコ悪くも顔が真っ赤になる。



「如月君、ごめんなさい」


「え」



里菜の一言に俺は言葉を失う。


何が...?



「如月君が傷ついてるの、気づいてあげられなくて、ごめんなさい。私がそばに居たせいで余計に傷つけて、ごめんなさい」


「そんなのっ...!」



俺のせいだからっ!


そう言おうとしたけど、その言葉は遮られる。



「私如月君が好きなのっ!」


「!!!」


「たとえ如月君のせいで私の両親が亡くなってしまったとしても、私は今の如月君を好きになった。ずっと、ずっと一緒に居たい。如月君が苦しんでいるなら、私も一緒に考えたいっ...」



なぜか俺まで涙が零れ落ちてくる。
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