世界で一番大好きです。
何で、そんなこと言うんだよ...。
諦められなく、なるだろ...。
「一緒に考えて、理解したいっ...、大好きですっ...!」
「っ...」
里菜っ...里菜っ...里菜っ...。
俺は自然と里菜を抱きしめ返していた。
力を込めて、想いを込めて、抱き締めた。
「里菜っ...」
「き、さらぎ、くんっ...」
好きだ...好きだ好きだ好きだ好きだ...。
どうしようもないくらいに、お前が好きだ。
里菜は俺の方を向いて、可愛らしい笑顔を向けてきた。
綺麗な涙を流しながら、満面の笑みだ。
「...お前、本当に俺が好きなのか?」
信じられない。
俺のどこを好きになったのか。
嫌われたって、おかしくないのに。
里菜の涙を俺は優しく拭う。
里菜は目をまん丸にしている。