世界で一番大好きです。

「...何でそこまでできるんだよ。俺、あんな酷いこと...」



すると里菜は、再び笑顔になって、俺からタタッと1歩離れた。



「如月君、私如月君が大好きですっ! それは、世界で一番です。如月君のためなら、如月君と一緒に居るためなら、どんな事でもできるんです。如月君のことが大好きな私は、無敵なんです!...えへへっ」



照れくさそうにそう笑う里菜。


愛しくて堪らない。


もう、抑えきれない。


溢れてくる。



「...じゃあ、俺も無敵だな」


「えっ...?」



訳が分からないとでも言うような里菜の顔。


俺は満足気に微笑んだ。


もう、いい。


俺は、こいつの笑顔を守っていく。


一生をかけて、守っていこう。



「里菜。俺、世界で一番、里菜が好きだ」


「っ...///」



里菜の腕を引いて、再び俺の胸に抱く。


伝わってくる熱が、嬉しくて。


真っ赤な顔の里菜に、俺は顔を近づける。
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