世界で一番大好きです。
「私もだよ。多分、世界で一番私は幸せ者」
私はハッと思い出す。
「あ、あのね蓮君っ! 私、秘密のノートにちゃんと書いてきたの」
昨日も書いた。
初めて出逢った時からのこと、たくさん書いた。
そして最後には、『世界で一番大好きだよ』って、書いたの。
今日でこのノートも最後。
これからは、声で言って伝えていく。
「ありがとう」
「ふふっ...ねぇ蓮君。改めて、これからよろしくお願いします」
「こちらこそ」
私達は甘い、甘いキスをした。
とろけるような、溺れてしまうくらいの、『大好き』のキス。
蓮君の頬もほんのり赤く染っている。
「里菜...大好きだよ。一生俺に、独占されてて」
「うんっ...!」
大好きって気持ちをたくさん込めて、私は大きく頷いた。