そのサキュバスは夢を見る
ダリアの心配と、さらなる受難
…忘れなければ……
『サキュバス』の私はもう、誰かのものにはなれない…
「ナンネ、久しぶりじゃないの!大丈夫!?」
隠れ家に閉じこもり、数日ぶりに店にやってきた私をとても心配そうな顔で出迎えたダリア。
「あんたを前に占ったときに出た『縁』が辿れなくなって、だいぶ心配してたんだから!しばらく顔も出さないで…!」
「…『縁』…?」
そういえばダリアは前に、そんなことを言っていた…
「ついこの前あんたをまた占ったら、縁の先にあった光の塊が散ったのよ!ナンネ、今日は特に元気が無いわ!何かあったんでしょう!?」
『縁』。
だとしたら私の中でそれは、たった一つしかない。
「…常連さんにね、もう会えません、って言っただけよ…『サキュバスのナンネ』に何度も会いに来てくれたんだけど、私、何故か失敗ばかりして……」
私は今、どんな顔をしているだろう?
私はたまに、自分には分からない表情になるらしい。今日はこんなに、思い出すだけで胸まで痛んで……
「…常連の…ただの客…?失敗…??それならなんで…なんでそんなに辛そうで泣きそうな顔をしてるのよ、ナンネ…!」
何故辛そうなんだろう…?
上手く相手が出来なかった私の自業自得なのに…
「…私を何度も許してくださった、とても優しい方…。でも、それだけよ…それにもう、過ぎたことなの…。今度からは別の場所でお客様を待つことにしたから…。ずっと前にくれたお守りを売って?ダリア…」
「…ナンネ……」
これでいいの…自分の中に出来たモヤモヤしたものを、これで断ち切れるはず…
「ナンネ、やっとみつけたぞ。今日は俺の相手だ。縛られ人形として身体を触らせろ。」
ダリアにお守りを貰い、隣の町にまでやってきた私に声を掛けてきたのは、前にお金を払わずに行ってしまった蜘蛛の客だった。
「…お客様、前回のお金を頂いていませんわ。」
事務的に接したはずの私の声にも構えが入る。
「今日は弾んでやるさ。」
客は不気味に笑い、周りには分からないよう一本の強い糸を素早く私の腕に絡めると、そのまま強引に宿に向かって歩き始めた。
「っあぁぁん!!あっ、あぁ…!!」
ベッドの上、縛られ動けない私の身体に、客の細い腕が這い続ける。
「人間の表情はいつ見ても良い…!この、嫌ながりながら感じ続ける『サキュバスのナンネ』の表情は特にな…!!…もっと顔を歪ませろ!」
「っあぁぁっ…!!」
何本もの糸に絡み取られた私の身体。
細い腕でその私の身体のあちこちを、バシバシと音を立てて叩き続けられた。
「次はこうだ!」
「っ!!」
何本もの腕に身体を嬲られ叩かれながら、私の奥に一本の細い腕を差し入れ、水音を立てながらかき混ぜ続けた。
人間や獣人の指と違い、蜘蛛の手は刺さるように私の奥を痛めつけた。
「痛い!!痛い痛いっ!!止めてっ嫌あぁぁ!!」
泣き叫ぶ私の顔を歪んだ顔で眺めながら、私の奥をなおも強弱を付け、身体中を嬲り続ける客。
…こんなに傷付けられても私はまだ、誰かに求めてもらう事は出来るだろうか…
『サキュバス』の私はもう、誰かのものにはなれない…
「ナンネ、久しぶりじゃないの!大丈夫!?」
隠れ家に閉じこもり、数日ぶりに店にやってきた私をとても心配そうな顔で出迎えたダリア。
「あんたを前に占ったときに出た『縁』が辿れなくなって、だいぶ心配してたんだから!しばらく顔も出さないで…!」
「…『縁』…?」
そういえばダリアは前に、そんなことを言っていた…
「ついこの前あんたをまた占ったら、縁の先にあった光の塊が散ったのよ!ナンネ、今日は特に元気が無いわ!何かあったんでしょう!?」
『縁』。
だとしたら私の中でそれは、たった一つしかない。
「…常連さんにね、もう会えません、って言っただけよ…『サキュバスのナンネ』に何度も会いに来てくれたんだけど、私、何故か失敗ばかりして……」
私は今、どんな顔をしているだろう?
私はたまに、自分には分からない表情になるらしい。今日はこんなに、思い出すだけで胸まで痛んで……
「…常連の…ただの客…?失敗…??それならなんで…なんでそんなに辛そうで泣きそうな顔をしてるのよ、ナンネ…!」
何故辛そうなんだろう…?
上手く相手が出来なかった私の自業自得なのに…
「…私を何度も許してくださった、とても優しい方…。でも、それだけよ…それにもう、過ぎたことなの…。今度からは別の場所でお客様を待つことにしたから…。ずっと前にくれたお守りを売って?ダリア…」
「…ナンネ……」
これでいいの…自分の中に出来たモヤモヤしたものを、これで断ち切れるはず…
「ナンネ、やっとみつけたぞ。今日は俺の相手だ。縛られ人形として身体を触らせろ。」
ダリアにお守りを貰い、隣の町にまでやってきた私に声を掛けてきたのは、前にお金を払わずに行ってしまった蜘蛛の客だった。
「…お客様、前回のお金を頂いていませんわ。」
事務的に接したはずの私の声にも構えが入る。
「今日は弾んでやるさ。」
客は不気味に笑い、周りには分からないよう一本の強い糸を素早く私の腕に絡めると、そのまま強引に宿に向かって歩き始めた。
「っあぁぁん!!あっ、あぁ…!!」
ベッドの上、縛られ動けない私の身体に、客の細い腕が這い続ける。
「人間の表情はいつ見ても良い…!この、嫌ながりながら感じ続ける『サキュバスのナンネ』の表情は特にな…!!…もっと顔を歪ませろ!」
「っあぁぁっ…!!」
何本もの糸に絡み取られた私の身体。
細い腕でその私の身体のあちこちを、バシバシと音を立てて叩き続けられた。
「次はこうだ!」
「っ!!」
何本もの腕に身体を嬲られ叩かれながら、私の奥に一本の細い腕を差し入れ、水音を立てながらかき混ぜ続けた。
人間や獣人の指と違い、蜘蛛の手は刺さるように私の奥を痛めつけた。
「痛い!!痛い痛いっ!!止めてっ嫌あぁぁ!!」
泣き叫ぶ私の顔を歪んだ顔で眺めながら、私の奥をなおも強弱を付け、身体中を嬲り続ける客。
…こんなに傷付けられても私はまだ、誰かに求めてもらう事は出来るだろうか…