年上同期から恋人へのロード
「牧瀬さ~ん、ごめん!これまだあったよぉ~」
私とは対象的な、ふるゆわパーマでくりくり目の愛らしい2年先輩の笹田洋子さんが、泣きそうな顔で飛びついてきた。
「笹田さん、落ち着いてください。どうしましたか?」
「これ、別の書類に挟まってて。数字締めたのにごめんなさい・・・」
笹田さんから渡された書類を見ると150万円の金額が目に飛び込んできた。
「本当にごめんなさい・・・」
ほんの数分前に部長が確認した時、元気いっぱい返事していた笹田さんは、叱られた子犬のように目を潤まして肩をすぼめていた。
「まぁ、まだ今で良かったですよ」
と笹田さんを慰めながら、ふと書類を見ると、この取引内容見たことがあるような。
「笹田さん?これって、納品書ですよ。確か請求書は既に処理していたと思いますが・・・」
慌てて会計ソフトを見ると、やはり入力済みだった。
すると笹田さんが、ばつの悪そうな顔で、後ずさりする。
「え~っと・・・」
「笹田さん、もうないですよね。部長の冷ややかな目がこちらを向いてますよ」
笹田さんがそっと後ろを振り返ると、吉田部長が眉を寄せ、目を細めてじーっと不敵な笑顔を向けていた。
「お、お騒がせしました!」
と笹田さんは恥ずかしそうに足早に自席に戻って行った。
私とは対象的な、ふるゆわパーマでくりくり目の愛らしい2年先輩の笹田洋子さんが、泣きそうな顔で飛びついてきた。
「笹田さん、落ち着いてください。どうしましたか?」
「これ、別の書類に挟まってて。数字締めたのにごめんなさい・・・」
笹田さんから渡された書類を見ると150万円の金額が目に飛び込んできた。
「本当にごめんなさい・・・」
ほんの数分前に部長が確認した時、元気いっぱい返事していた笹田さんは、叱られた子犬のように目を潤まして肩をすぼめていた。
「まぁ、まだ今で良かったですよ」
と笹田さんを慰めながら、ふと書類を見ると、この取引内容見たことがあるような。
「笹田さん?これって、納品書ですよ。確か請求書は既に処理していたと思いますが・・・」
慌てて会計ソフトを見ると、やはり入力済みだった。
すると笹田さんが、ばつの悪そうな顔で、後ずさりする。
「え~っと・・・」
「笹田さん、もうないですよね。部長の冷ややかな目がこちらを向いてますよ」
笹田さんがそっと後ろを振り返ると、吉田部長が眉を寄せ、目を細めてじーっと不敵な笑顔を向けていた。
「お、お騒がせしました!」
と笹田さんは恥ずかしそうに足早に自席に戻って行った。