想定外恋愛
「....優月は産みたい?」
「えっ?」
「優月が産みたいなら産んでもいいよ.....。」
優月が意味がわからないというような顔をしている。
「何言ってるの....?」
「結婚は出来ないし、認知も出来ない。養育費だって多分優月が満足するような額は払えないと思う。」
口に出したら自分がどれだけクズで自己中心的な奴か実感した。
「優月がそれでもいいと思うなら、産んでもいいよ。」
後は優月が決めればいい。
産みたくないのならそこは止めない。
みるみるうちに優月の頬に涙が伝っていた。