想定外恋愛
部屋の中に招き入れると当たり前のようにソファに座る綾葉を後ろから見ていた。
優月とは何から何まで全然違うな....。
向かい合うように綾葉の前に座った。
「浮気の言い訳でもするの?」
「さぁ?」
「はっ?本当に浮気してたのっ?」
「浮気っていうか」
浮気の境界線がわからない俺は言葉を探す。
どうやったって遠回しには言えない。
「綾葉と付き合う前に、付き合ってた子に子供が出来た。俺の子の可能性大ってことで、産まれるまで一緒に住みたいんだけど、いい?」
綾葉は口を開けて固まったままだった。