凍りついた愛
急にドアが開いたので、危うく激突するところだった。
今度は部屋の中にいる男性に文句を言い出したので、中年男性を止めようとした。
すると、中年男性は顔色を変えて、逃げるようにエレベーターに向かって走って行った。
「ったく、何なんだよ・・・・・・」
そのままドアを閉めようとしたので、咄嗟に両手で押さえた。
「おい、あんた何して・・・・・・」
中にいる男性は訝しげに見てきた。
「落し物を届けに来たんです!」
「落し物って何の・・・・・・」
「これです」
スマートフォンとカードキーを見せると、彼は僅かに目を見開いた。
「これ、同室の方のものですよね?」
「あぁ」
その返事を聞いて、なずなは一安心した。
「その方に渡してください」
彼が手を伸ばしたかと思うと、手首を掴まれて部屋の中へ引っ張られた。
悲鳴とドアを閉める音が同時で、なずなのことを気にせず、どんどん奥へ突き進んだ。
なずなを椅子に座らせると、彼も椅子に座った。
今度は部屋の中にいる男性に文句を言い出したので、中年男性を止めようとした。
すると、中年男性は顔色を変えて、逃げるようにエレベーターに向かって走って行った。
「ったく、何なんだよ・・・・・・」
そのままドアを閉めようとしたので、咄嗟に両手で押さえた。
「おい、あんた何して・・・・・・」
中にいる男性は訝しげに見てきた。
「落し物を届けに来たんです!」
「落し物って何の・・・・・・」
「これです」
スマートフォンとカードキーを見せると、彼は僅かに目を見開いた。
「これ、同室の方のものですよね?」
「あぁ」
その返事を聞いて、なずなは一安心した。
「その方に渡してください」
彼が手を伸ばしたかと思うと、手首を掴まれて部屋の中へ引っ張られた。
悲鳴とドアを閉める音が同時で、なずなのことを気にせず、どんどん奥へ突き進んだ。
なずなを椅子に座らせると、彼も椅子に座った。