黒王子からの甘すぎる溺愛
「ん、じゃあこっち来て」


手を引かれ、そのまま2階の聖那の部屋へと連れていかれる。


ベットの上。


隣には聖那がいる。


「なにが不安だった?言ってみ?」   


優しく聞かれ、今までの不安な気持ちが一気に外へと溢れ出る。


「…聖那と釣り合うのか、わたしで良いのか分からなくて。好きだとは言われたけど、付き合おうって言われてないから。それで…」


言いかけたとき、頭にポンっと聖那の手が乗った。


手のひらから伝わる聖那の温もりが妙に心地よい。
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