黒王子からの甘すぎる溺愛
由里香さんはそんなわたしに目を向けること数秒後、聖那の方へクルッと体勢を変えた。


「聖那ぁ、お願いがあるんだけど?」


甘ったるい声。
でも不思議といや感じはしない。


聖那もそれには慣れてるようで、自然体。


「なに?ってか近いから」


由里香さんの腕を自分から離す。


むぅーっと頬を膨らませる由里香さん。
そんな行動ですら愛おしい。


「今度カップル企画があるんだけど、そのパートナーに聖那を選びたいんだよね。だから、あたしの相手してくれない?」
< 159 / 371 >

この作品をシェア

pagetop