黒王子からの甘すぎる溺愛
電話の向こうで深いため息が聞こえる。


「あんたはそれでいいわけ?聖那くんが他の人と恋愛してもいいんだ?」


そんなの…


「やだよ!ぜっったいやだ!」


聖那があの笑顔を他の人に向けるなんて…そんなの絶対ダメ!


意地でも嫌だ。


「でしょ?なら引き止めないと」


「でも…あんなこと言われたら、引き止められないよ」


聖那の瞳、冷たかった。


たぶん私がなにをいっても別れてただろうな。
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