黒王子からの甘すぎる溺愛
隣には川村さん、目の前には社長の斎藤さん。


長い沈黙の後、社長が口を開く。


「…あの記事の件だけど、事実なのよね?」


「はい、事実です」


俺が発端を巻き起こしたから、俺に1番の責任がある。


「そう。あの写真、運良く彼女の顔は見えてないから良かったけど…そうじゃなかったら大問題よ?」


わかってる。


ヒナの顔が世間に晒されれば、大きな事件が起きることだってあり得る。


「それに、あの子と同居してるんですってね。なぜ、トップアイドルである貴方がプライベートの保護をしない?」
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