黒王子からの甘すぎる溺愛
やっぱり一般人のわたしが踏み込む世界じゃなかった。


だってそうだよ。


ずっとテレビのなかで輝き続けてきたんだよね。


それなのにわたしは…ファンという区分から抜け出して、勝手に騒いで良い気になってた。


これじゃあまるで…思い込みもいいところ。


ブーメランだった。


「聖那は聖那でやるべきことが他にあると思うし、日向ちゃんだって…「もう、会いません」…え?」


沙耶さんの言葉を途中で遮った。


「もう別れました、わたしたち。会うことはないので安心してください」
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