黒王子からの甘すぎる溺愛
わたしは…わたしは…っ!


自分の気持ちに正直に。


意を決してチケットを受け取る。


「聖那をちゃんとこの目で見たいです!」


「ふふっうん!日向ちゃんならそう言うと思った」


沙耶さんはそう言うと、バックから財布を取り出したお金を机上に置く。


「無理矢理連れてきちゃったから、私の奢りね。じゃあ仕事あるからまたね」


「あ、えっちょ…!」


止めようとしたけど、一歩遅かった。


沙耶さん…すごく良い人だった。
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