黒王子からの甘すぎる溺愛
「せな見て!!!おっきい虹があるよ!」


「うわぁほんとだ。すげぇ」


そこで初めてみた今までで1番大きい虹。


どの思い出よりも記憶に残って、その景色を一生忘れることはない。


あれから俺とヒナはよく遊ぶようになって、気がつけば2人でいるのは当たり前になった。


たぶん、もうこの時にはすでにヒナのことが好きだったのかもしれない。


日向と過ごして2週間が経った頃。


「え…?」


俺の耳に危険信号が鳴り響く。


「せなくんのおばあちゃんがあなたを引き取りにきたのよ」
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