黒王子からの甘すぎる溺愛
思わず涙が出そうになる。


私たちだけ異空間で、その周りをファンが取り囲んでいる。


「…ヒナ」


名前を呼ばれたかとおもうと、優しい温もりに包まれる。


ふわっと香るいつもの聖那の匂い。


「酷いこと言ってごめん。やっぱり俺、ヒナがいないと無理なんだ」


そ、んなの私もだよ。


ずっとずっと聖那と一緒にいたい。


「わたしも…聖那が好きっ…!」


ぎゅっと抱きしめる力を強くする。
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