黒王子からの甘すぎる溺愛
ふと隣に立つ聖那を見上げる。


…やっぱりかっこいい。


「なにみてんの?」


「あっいや別に!」


プイっと目を逸らすけど、ガシっと聖那の手で阻まれた。


唇がタコさん状態。


「ひょっと!なにふんの!」


離せ!と力を込めるけど、敵わない。


そんな必死な私を見て、「ぷはっ」と吹き出す。


なんで笑うのさ!
面白い要素なんて1つもないんだから。
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