黒王子からの甘すぎる溺愛
むしろそんなこと忘れるぐらいに楽しんでた。


そして太陽が沈みかけたとき。


「…なんかあった??」


そっと俺の隣にしゃがみ込み、目線を合わせてくる。


ヒナ…やっぱり勘づいてたんだ。


俺がいつもと違う様子に。


「うん…。あのさ、俺もうヒナに会えなくなるんだ」


「…そ、っか」


おばあちゃんが施設に迎えにきたこと、全てをヒナにはなした。


「だから今日でお別れなんだ」
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