黒王子からの甘すぎる溺愛
なのに聖那、ずっとわたしのために頑張ってたんだよね。


もう…頑張りすぎだよ。


「でもこのままここで寝られるのも困るから、起こすしかないんだけどね」


そう言って、聖那が眠ってる後部座席の方へやってきた川村さん。


「おい聖那ー?着いたから起きろ」


ゆさゆさと揺らすと、「ん…」と薄ら目を開けた。


寝相が悪かったのか首を痛そうにした後、わたしと聖那は車から降りた。


「今から廉人迎えにいくから。あしたは仕事だからはやく寝るように。じゃあまた連絡する」


「ん、わかった」


まだ眠たそうな顔をしてる聖那。
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