一番好きなのは、キミだから
「え!?」
「ツインテールにしてきてくれたのが嬉し過ぎて。七星ちゃんの髪の毛に、キスしたくなっちゃった」
なんだ。髪の毛……か。
キスと聞いて、心臓が思わず飛び跳ねてしまった。
「いい、よ」
あたしが返事すると、くすりと笑って真宙くんが、あたしの髪をすくい上げてキスを落とす。
「七星ちゃん。他の男にはこういうこと……させないでね?」
「うん。真宙くんだけだよ。
真宙くんは、あたしの……特別だから」
「ありがとう。俺にとっても、七星ちゃんは特別な存在」
真宙くんは目を細めると、もう一度あたしの髪に口づけた。