一番好きなのは、キミだから
「ああ。見てたけど? 悪いかよ?
それと真宙、" メガネちゃん " じゃなくて。
あの子の名前は、古賀 美月っていう名前がちゃんとあるから」
朝陽に、軽く睨まれてしまった。
「はいはい。メガネちゃんの名前
" 古賀ちゃん " ね」
俺がそう言うと満足そうに、うんうんと頷く朝陽。
俺のダチの朝陽は、明るめのブラウンの髪に、左耳にはピアスをしていて。
高身長で、スタイルも良くて。
一言で言うと、容姿端麗。
勉強やスポーツもできるし。
俺と同じサッカー部だけど、サッカーもほんと上手くて。
男の俺でも、憧れる。
朝陽は、かっこいいと思う。
物語の中から飛び出して来たかのような、キラキラした王子様みたいな人だからと、学校の女子からは『王子様』と呼ばれ、こちらが羨ましくなるほどめちゃくちゃモテる。
ただ本人は、このあだ名を嫌っているけど。