一番好きなのは、キミだから
それからすぐに学校で真宙くんと別れ、あたしは急いで帰路についた。
お母さんと一緒におばあちゃんの家に行き、夕食を食べ終えた頃、真宙くんからスマホにメッセージが届いた。
【七星ちゃん、クッキーありがとう!
すっごく美味しかった♪
また、七星ちゃんの手作りお菓子が
食べたいな】
あたしはおばあちゃんお手製のみたらし団子を片手に、真宙くんのメッセージを見て頬が緩む。
あんな形が崩れてしまった、不完全なモノでも喜んでくれるなんて……やっぱり、真宙くんは優しいな。
もし次に渡すときは真宙くんに、形が崩れていない、ちゃんとしたモノを渡したい。
お菓子、次は何を作ろうかな?
そんなことを考えながら、あたしはネットでさっそくお菓子のレシピを検索し始めるのだった。