一番好きなのは、キミだから



「え!?」


こく、はく!?


「わたし、サッカー部の応援のときにスミくんに、流れで好きって言ったことはあったけど。ちゃんと告白したことは、まだ一度もなかったから」


「でも、どうしてまた急に?」


「んー。わたしがスミくんを好きになって、もう3年以上経ったし? 今までは、告白したら今の関係が壊れるんじゃないかと怖くて、なかなか想いを伝えられずにいたんだけど……」


雪乃ちゃんが、廊下の窓の向こうの青空を見つめる。


「いつまでも、このままって訳にもいかないと思ってね。いい加減、片思いに決着をつけなきゃ」


雪乃ちゃん……。



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