一番好きなのは、キミだから



「雪乃ちゃん。明日、真宙くんへの告白……頑張ってね?」


「うん。ありがとう」


……あたし今、ちゃんと笑って言えたかな?


もしあたしが逆の立場だったら、応援してもらえたほうが嬉しいと思うから。


正直言うと、とても複雑な気持ちだけれど。


たとえ恋の " ライバル " だとしても、雪乃ちゃんの " 友達 " としてなら……ここはやっぱり、応援したい。


「明日、うまくいくと良いね」


美人で、お菓子作りが得意な雪乃ちゃんと、
イケメンで優しくて、甘いものが好きな真宙くんは、すごくお似合いだよ。


だから……雪乃ちゃん、頑張って──。



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