一番好きなのは、キミだから
◆告白とホワイトチョコ〜真宙side〜
【真宙side】
中条に大事な話があると言われた俺は、中条と一緒に空き教室へとやって来た。
「それで? 大事な話って……何?」
面と向かって立つ中条に、俺は尋ねる。
「あ、えっと、その……」
「うん……?」
「いざスミくんを目の前にすると、緊張しちゃって……」
そう言って、顔を教室の床へと向ける中条。
緊張……?
そういや、中条にしては珍しく喋ってる声がいつもより小さいな。
「あっ、あのね……」
中条が髪を片方の耳にかけ、俯いていた顔を上げた。
中条は、身長173cmの俺よりも少し低いだけだから、俺たちの視線が真っ直ぐ合い、思わずドキッとした。
「わたし……中学の頃からずっと、スミくんのことが好きだったの……!」