一番好きなのは、キミだから
今、俺は七星ちゃんが何よりも大好きだと再確認できたというのに。
七星ちゃんに、避けられているのが現状だ。
もしかして、本気で嫌われたのかな?
さっき七星ちゃんに『話がある』って言ったのは、キミに好きだと伝えたいと思ったからだけど……。
嫌われているのなら、告白どころじゃないよな。
そして俺は、自分が避けられていること以外にも、気になることがもうひとつ。
ここ数日の七星ちゃんは、明らかに元気がない。
ご飯もほとんど食べていないみたいだし。
ただでさえ小柄で細い七星ちゃんが、更に細くなってしまう。
それに七星ちゃん、あまり笑わなくなったし。
自分が避けられていることよりも、そっちのほうがもっと気になる。
一体、何があったんだ?
七星ちゃんは、何に悩んでるんだ?
俺、七星ちゃんにはやっぱり笑っていて欲しい。
俺の大好きな、花のような可愛い笑顔をまた見せて欲しい。
──さっき七星ちゃんは、俺と話したくないと言っていた。
もし俺と話すことで、七星ちゃんが辛い思いをするのであれば……。
俺からは今後、もうキミに話しかけたりしないほうが良いのだろうか……?