一番好きなのは、キミだから



「おっ、おはよう真宙くん」


真宙くんのキラキラした笑顔。


やばい。おひさまみたいに眩しい。


真宙くんは最近、あたしのことを『七星ちゃん』と呼ばなくなった。


彼に『七星』って呼び捨てにされるのは、まだ慣れなくて。呼ばれるたびに、くすぐったくなる。


「ごめんね。待った?」


「ううん。俺も今来たところ。ていうか、今日の七星もめちゃくちゃ可愛いんだけど」


真宙くんの頬が、ほんのり色づく。


「そっ、そうかな?」


やった! 真宙くんが、可愛いって褒めてくれた。


今日のあたしの服装は、白のワンピース。


髪は、真宙くんに可愛いと言われてからすっかりお馴染みとなったツインテールだ。


「うん。ずっとこのまま、七星のこと見ていたいくらい」


真宙くんが目を細め、あたしのツインテールの髪をすっと撫でる。


「ずっと見ていたら、今日はデートできないよ?」


「うーん、それは困るなぁ。俺、今日のデートすっげー楽しみにしてたから。楽しみすぎて、夜なかなか寝られなかったくらいだし」


真宙くんってば、嬉しいこと言ってくれるなぁ。


「それじゃあ七星、行こうか」


当然のように差し出された真宙くんの手に、あたしは自分の指を絡めた。



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