一番好きなのは、キミだから
「ねぇ、七星ちゃん。お腹空かない?」
スマホの時計を見ると、13時を過ぎていた。
「あ! パンケーキ屋さん」
フードコートの前を通りかかると、すぐそばにパンケーキ屋さんが。
「そうだ! 七星ちゃん。家帰って明日のテスト勉強する前に、ここで糖分補給していかない?」
真宙くんの目が、キラキラと輝く。
「俺、パンケーキも好物なんだよね」
真宙くん。本当に甘いものが好きなんだなぁ。あたしと一緒だ。
「うん。あたしもお腹空いたし、パンケーキ大好きだから。寄って行こうか」
パンケーキもだけど。
何より、真宙くんともう少しふたりで一緒に過ごせることが嬉しい。
「よーし! 並ぼ並ぼ。七星ちゃん、女の子だから俺の前で」