一番好きなのは、キミだから



「あたしの……ために?」


あたしは、真宙くんに首を傾ける。


「うん。だって、七星ちゃん悩んでたでしょ? ティラミスのパンケーキも食べたいなって、顔してた。だから……」


あたしのほうに、真宙くんが再びパンケーキのお皿を近づける。


「良ければこれは、七星ちゃんが食べて?」


「でもあたし……さすがにパンケーキ2皿は多いかな」


お皿には、ふわふわのパンケーキが2枚のっている。美味しそうだけど、全部で4枚も絶対に食べられない。


「それじゃあ、俺と半分こしよっか?」


真宙くんと、半分こ……。



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