一番好きなのは、キミだから
◆もっと知りたい〜真宙side〜
【真宙side】
始業式の翌日。
「おはよー、朝陽」
俺が登校すると、教室にはすでに朝陽の姿が。
「朝陽。昨日、古賀ちゃんと一緒に帰れた?」
「ああ。一緒に帰ったぞ。ほら、美月と連絡先の交換もできた」
古賀ちゃんと、メッセージアプリで友だちになったと、朝陽がめっちゃ笑顔でスマホのアプリの友だちリストを俺に見せてくる。
そこには、『みつき』と表示されている。
「俺が昨日家帰って早速メッセージ送ったら、美月から『よろしくお願いします』って返ってきたわけよ」
朝陽がまたまたニッコリと嬉しそうに、メッセージのトーク画面を俺に見せてくる。
こんなにも嬉しそうな朝陽、初めて見たかもしれない。
朝陽が長文で古賀ちゃんにメッセージを送ったのに対して、語尾に絵文字とかも何もなく、古賀ちゃんからの返事はシンプルに『よろしくお願いします』と一言のみ。
それでも、こんなに喜んでいる朝陽。
本当に、古賀ちゃんが好きなんだな。
俺も七星ちゃんと……って!
うわ、しまった。まだ俺と七星ちゃん、メッセージのID交換してなかった。