一番好きなのは、キミだから
「え! そっ、そうかな?」
真宙くんの言葉に、中条さんの頬が赤く染まる。
中条さんのあの反応……絶対、真宙くんのことが好きだ。
……真宙くんは、ショートヘアの女の子が良いのか。
あたしは、胸の辺りまである自分の髪の毛を指にくるくると巻きつける。
あたしも……ショートヘアにしたほうが良いのかな?
「……七星ちゃん?」
はっ……!
「どうしたの? 指で髪の毛くるくるして」
ボーッとしているうちにいつの間にか真宙くんが、あたしの顔を覗き込んでいた。