一番好きなのは、キミだから



「え! そっ、そうかな?」


真宙くんの言葉に、中条さんの頬が赤く染まる。


中条さんのあの反応……絶対、真宙くんのことが好きだ。



……真宙くんは、ショートヘアの女の子が良いのか。


あたしは、胸の辺りまである自分の髪の毛を指にくるくると巻きつける。


あたしも……ショートヘアにしたほうが良いのかな?


「……七星ちゃん?」


はっ……!


「どうしたの? 指で髪の毛くるくるして」


ボーッとしているうちにいつの間にか真宙くんが、あたしの顔を覗き込んでいた。



< 84 / 248 >

この作品をシェア

pagetop