一番好きなのは、キミだから

◇彼のためのツインテール

次の日の放課後。


「みっちゃーん！　今日このあと時間ある？」


帰りのホームルームが終わると、あたしはみっちゃんに声をかけた。


「あたし、今日バイトが休みなんだけど……。良かったら、一緒にサッカー部の練習見に行ってくれない？」


初めてだから、やっぱり友達と一緒に行ったほうが心強いなと思って。


「もしかして……澄野くん？」


きゃ〜。やっぱりみっちゃんに、真宙くん目当てだってバレちゃったか。


「そう。真宙くんは、女子から人気あるから。
今まではなかなか、練習見に行く勇気がなかったんだけど……２年生で同じクラスになれたし、一度行ってみたいなと思って」


「もしかして七星……好きなの？　澄野くんのこと」


あたしが真宙くんを好きだってこと、今まで誰にも言ってなかったけど。

やっぱりみっちゃんは、お見通しだね。


そこまでハッキリ言われたら、ここはもう認めるしかない。