一番好きなのは、キミだから
「あ! みっちゃん! こっちこっち」
それから少しして近くにみっちゃんの姿が見えたので、あたしは彼女に声をかけ手を振る。
「みっちゃん、日直お疲れ様!
今は、サッカー部内での紅白戦の最中だよ」
あたしの隣にやって来たみっちゃんに伝える。
みっちゃんの手には、スポーツドリンクが。もしかして、一之瀬くんに渡すのかな?
あたしも……真宙くんに渡したい。
頑張らなきゃ。
「キャー! スミく〜ん!!」
すぐ近くで聞こえた、ひときわ高い声に思わずそちらを見ると、中条さんが応援に来ていた。
「スミくん、ファイトーっ!!」