一番好きなのは、キミだから



「……呼んだ?」


振り返ると、後ろには真宙くんの姿が。


「七星ちゃん、探したよ」


「真宙くん……!?」


「女子たちに捕まりそうになったところを、逃げてきたんだ。
七星ちゃんと、早く話したくて」


「あ! 澄野くん、あそこにいた!」

「真宙くーん」


「やばい。七星ちゃん、こっち……!」


あたしは真宙くんに腕を掴まれ、ふたりで走り出す。



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