一番好きなのは、キミだから
「はぁ、はぁ……ごめんね、七星ちゃん」
「ううん」
真宙くんと、校舎裏まで走ってきたけど。
思いきり走ったから、息が苦しい。
「七星ちゃん」
真宙くんによってあたしは、壁に優しく押しつけられた。
真宙くんと、向かい合って立つ。
こんなに近くで真宙くんのユニフォーム姿を見るのは、初めてかも。
すごくかっこいい。
「七星ちゃん。そのツインテール、俺のためにしてくれたって……思って良いんだよね?」
「うん。そうだよ」
真宙くんのために、したの。
「ありがとう。嬉しい。
七星ちゃん、すっごく可愛い。
なぁ。もっと近くで、俺によく見せて?」
真宙くんの整ったきれいな顔が間近に迫ってきて、ドキドキする。