ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
夜の公園と肉まん
「りのー帰んのはえーよー」
バイトを終えて、ちょうどファミレスを出て歩き始めたとき、足音と共に隣に並んだ嵐くん。
「りのって帰る準備早くねー?待っててくれたっていいじゃん?家ご近所なんだしさー」
「ごめん。嵐くんが遅いから」
「はっきり言うよねー」
はは、とおかしそうに笑った嵐くんがヒョイッと歩きながら私の顔を覗き込む。
「で、どこ行く?ゴハン」
「だからー、行かないよ」
「え~一回くらいよくねー?どーしても早く帰んなきゃな用事でもあるわけ?」
「それは…」
実際、バイトがある日は夕ご飯は作らなくていいって魔王に言われてる。
今日は急いで帰って作ろうと思ってたけど、魔王、なぜかすっごく機嫌悪かったしなあ。正直、
帰るの超怖い!!
「どーしたんだよりの急に、黙り込んで」
「いいよ」
「え?」
「ちょっとならいいよ。ゴハン行こ」
「うそっまじで!?」