ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「………って。ゴハンってここかよ!?どーせなら牛丼食いたかった~!」
「いーじゃん。こっちのが安いんだもん」
帰り道にある公園。
ブランコに座って肉まんを頬張る私に、公園の真ん中で不満を叫んでいた嵐くんが足早に近づいてきた。
歩くたび、その手に持ったビニール袋がカサカサと音をたてる。
「俺らの初ゴハンよ?こんなんでいいわけ?」
「じゅーぶんでしょ、肉まんおいしいし」
「あっそ~」
不満そうにしながらも、隣のブランコに腰かけた嵐くんは、ビニール袋からチキンを取り出して素直に食べ始めた。
「んっ!うっま!」
「おいしそう。それも買えばよかった」
「一口あげよっか?間接キ「遠慮します」
つれねー!と笑う嵐くんは、公園にいるせいかいつもより更にちょっと幼く見える。
「あ~、なんか久々かも、こーやって公園で買い食いすんの」