ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
…冗談、なんて
ちがうって。
さすがの私でも、わかるよ。
嵐くんの痛いくらい真剣な瞳に耐えられなくなって
思わず地面に視線を落とした。
心臓がバクバク動いているのがわかる。
嵐くんが私のこと好き、って…ほんとに…?
「…返事。今すぐじゃなくていいよ」
しゅる、と、私の手首から嵐くんの手が離れた。
「ただ考えてほしい。俺のこともちょっとは。ね?」
「…う、うん」
「おしっ、じゃー帰ろうぜ?って、あんまん全然食ってねーじゃん!?」
「う、うん…嵐くんもおにぎり9割残ってるよ」
「マジだ!!!」
はじめて男の子から受けた告白に、今日、一晩は
心臓が鳴りやみそうになかった。