ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
わけの分からないまましばらく歩かされて、どこかの教室に押し込まれた。
背後でドアがしめられる音と、鍵をしめる音が聞こえて
続いてようやく、かぶせられていた白い布が取り払われる。
「何するんですかっ!?」
白い布を丁寧に折りたたむ宮前龍太郎にすかさず文句を言った。
「人の頭つかんで引っ張るとか正気ですか!?首痛いんですけど!首伸びたらどーしてくれるんですかっ!!」
「ちょそんなイカんないでよお~りのちん?俺も命令されて仕方なかったんだよ~」
ヘラッとした笑顔とゆるーい口調。
デタ…チャラモードの宮前龍太郎だ。ていうか
「命令、って…」
「おせーんだよ石コロ女」
部屋の奥から聞こえた低い声に、ぎくりと嫌な予感がする。
この声ってもしかして
「…魔…宝示さん!?」
「…よ」
黒い大きな椅子に、ふんぞり返るようにして長い足を組んだ魔王が座っていた。