ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「あの後、って…公園ですけど」
「は?公園で何すんの」
「何するって、買い食いとか」
「…買い食いって何」
「え?何って、ふつーにコンビニでご飯買って公園で食べるだけですけど」
「……へえ」
…もしかして魔王、したことないのかな?買い食い。
普段家ではあまり感じないけど、今日のこのご飯とか…たまに、魔王との生活のギャップを感じる。
「…お前今日バイトだよな」
「うん。宝示さんもですよね」
「今日はお前の弁当があるんだから…家、ぜ、絶対帰ってこいよ」
「…了解です」
「まっすぐな」
宝示さんと視線がぶつかる。
毒々しいほどの真っ赤な髪の毛から覗く
それとは不似合いな…綺麗な瞳。
「……お前は、どこにも行くな」